明主様と主人(明主様の兄君)のことですが、ふたりともなかなかの理屈屋だったそうで、よく一緒にいた時は口喧嘩をしました。いつも父が中にはいって「武次郎、いい加減にしておけよ。おまえが言いすぎるからいけないよ」なんて言ってました。
でも理論的には、明主様に敵いませんから、うちのはすぐ暴力に訴えるんだそうです。で、明主様はよく言っておられましたが、『兄だ、弟だと区別することはおかしい。兄と言っても先に生まれただけのことで、別に兄だから権利がよけいにあるというのは間違っている。親は自分を生み、育ててくれたんだから、どこまでも大事にしなければいけないが、弟だからといって小さくなっていることはない』と、そんなこと で夜遅くまでやってました。何しろ昔は、長男は絶対でしたから、それに対する反発でしょう。