明主様は、言葉づかいを非常に重んじられました。
よく祝詞でも奏げてとか、浄霊でもしてとか、でもをつける人があります。こういう言い方に対しては、明主様はきっと、『神様を軽く見ている』とご注意になりました。
以前、ある教師が、「きょうは日曜ですから、新しい人をおつれしてまいりました」と申し上げたところ、あとで、『日曜だからとは何事か。そういうのは 神様を非常に苦しめる言い方だ』と、大変なお叱りだったと聞いたことがあります。
ある時、明主様が、ご自身ご所蔵の美術品を東京の展覧会にご出品になった折、『こんなのがあったのを、すっかり忘れていた』とおっしゃるので、私が、「明主様は、たくさんお持ちですから」と申し上げたとたん、『いや、たくさんあるから忘れるんじゃない。大した品じゃないから忘れるんだ。どんなにたくさんあっても、いいものなら決して忘れない』とご訂正になったことがありました。