挨拶は何度でもよい

 私が御奉仕に上がらせていただきましたころのことです。
明主様がある朝、お寝巻姿で廊下をお通りになられました時、ちょうどお会いいたしましたので、すぐに、「おはようございます」と申し上げればよかったのですが、とっさに、失礼ではないかしら? どうかしら? と思っているうちに機を逸してしまい、黙礼だけしたのです。

 あとで明主様から、『おまえは、さっき私に挨拶しなかったね。挨拶も出来ないような人間はだめ……。これからは、朝起きて顔を見たらすぐに挨拶をしなさい。何度してもよい。それに返事のハッキリしない人間もよくあるが、これも悪い。私はどんな人間でも、先方が挨拶をすれば必ずこたえるよ』とのお訓しをいただいたことがありました。