神前奏上詞として、この祝詞は、祭典のときには天津祝詞と善言讃詞を併せ奏上し、平生の礼拝は、朝拝に天津祝詞を、夕拝に善言讃詞を奏上するよう定められている。
また、みたまや、仏壇に対しては、平生は、
幽世大神守<かくりよのおおかみまも>り給<たま>へ幸倍賜<さきはえたま>へ
惟神霊幸倍坐<かむながらたまちはえま>せ
だけを奏上して、善言讃詞奏上は月次祭、年祭、慰霊祭、つまり、法事の場合だけに限るよう定められているが、これは、神様と祖霊の階級をはっきり区別するよう教えられているわけである。また、墓参の際墓前に奏上することは大いによいとされている。
さらに結婚式、葬儀などには天津祝詞とともに善言讃詞を奏上し、また重い病人に、ご浄霊とともに、これを奏上して、大きな奇蹟をいただいたりしたことも枚挙にいとまがないが、以上に関連した明主様の御教えを断片的ではあるがお伝えすれば、『天津祝詞は浄め方が強いが、善言讃詞の方はずっと柔らかい働きをします』『法事やお祭のときは仏壇に善言讃詞を奏げるが、ふだんは奏げない方がよい。ただ最後の二句だけでよい。つまり神様と祖霊と同じにすることがいけないんですよ。祖霊の方がずっと下だからね。同じ扱いではご無礼というよりも祖霊が苦しむんです』
『命日にもいろいろあります。新しい仏の命日と、古い仏の命日とちがいますからね。……亡くなって間もない霊とか、三十回、五十回忌まではよいが、それより古いのは、もうよいですよ』
『葬式などで善言讃詞は奏げるほどよい。祝詞と両方奏げればなおいい。霊がとてもよろこぶ。そして霊界で早くよくなるのである。結婚式も両方奏げる方がよい』
『結婚式は善言讃詞がほんとうです。天津祝詞は浄めであり、善言讃詞は浄められた後にいい世界ができるということですから。もちろん両方でもいいですよ』
葬儀の際の奏上についての質問に対して、
『お経のあとで善言讃詞を奏げればよろしい。この道の信者が集まったときは、みなで奏げるのがほんとうです』
『善言讃詞とご讃歌ね、あれを奏げるんですよ。そうすると霊界へ行って非常にいいですよ。地獄に行くべき人が八衢になったり、八衢のが天国に行けたりしてたいへんな救いになりますよ』
『善言讃詞は世界的であるから何宗でもかまわない』