昭和二十八年 四月一日 垂録19 (6)

〔 質問者 〕このたびの総選挙で、あまりに汚かった解散のこともあり、棄権しようかと迷うこともありますが、信者としてどのようにすべきでございましょうか。

【 明主様 】その人の気持ちでやれば良いです。

 

〔 質問者 〕保守陣営では鳩山も吉田も改進党も五十歩百歩ですから、これをまとめて一つとし、あとは社会党の左派とすればいいと思いますが。

【 明主様 】そうすればはっきりします。やっぱりアメリカ式のほうが良いです。いまのような人物本位では分かりません。だから党本位が一番良いのです。これならだれでも分かります。アメリカのように共和党と民主党というのならたしかです。日本はちょうどフランスのようです。

 

〔 質問者 〕左派は共産党のようでございますが。

【 明主様 】共産党です。だから鈴木茂三郎はソ連の支配下になれと言うのです。そうすれば再軍備の必要がないというのですが、それはそうでしょう。

 

〔 質問者 〕霊的には向こうのほうがはいっているのでございましょうか。

【 明主様 】はいってます。だから結局においてアメリカにつくかソ連につくかのどっちかです。しかしソ連よりはアメリカのほうが幸福です。われわれにしろ……いまこういう世界では植民地にはなりませんが、ソ連は植民地ということを宣伝に使ってますが、アメリカのほうが幸福です。

 

〔 質問者 〕それはソ連などにやられたら、日本には処女はいなくなります。

【 明主様 】そうです。金持ちも処女もいなくなります。ところがそれが分かっているから左派があるのです。処女のほうはいやですが、処女でなくするほうの側になればおもしろいからです。

 

〔 質問者 〕勿論宣伝もあるでしょうが、中共の内部も良くはなっておりますようでございますが。

【 明主様 】それは良い所もあります。だからソ連と中共は違います。どっちかというと中共はソ連を利用しているのです。毛沢東というのは、また上の人物です。だからソ連と中共は離れるということは前に言ったことがあります。ただそれまで中共がもつかどうかということですが、おそらくアメリカにやっつけられて、中共というものはなくなるわけです。けれども毛沢東や周恩来は利巧ですから、クルッと変わってアメリカと手を握るかも分かりません。そうして中国を民主政治にして、朝鮮を合併して、蒋介石には国民政府として一国を与えるというように、そのくらい利巧ならちゃんと行きます。けれどもそうはなりません。なんとなれば支那のいろいろな罪穢れがたいへんで、この大掃除をしなければならないのです。

 

〔 質問者 〕蒋介石は写真の感じはあまり強くないようでございますが。

【 明主様 】それは蒋介石は善人であって、悪党ではないからです。やっぱりみんな神様がやっているのです。つまり悪魔を使うわけではないが、結局悪魔のやることを許してあるのです。なにしろいまに中国に世界救世教中国支部、あるいは中国本部というのができます。それは北京と天津にできます。神様のほうではそれまでにすっかり掃除をされます。掃除というのは戦争でぶち壊すことです。それで朝鮮の南北を合併して、ここにも支部ができます。無論そのときの首班者は決まっております。それで私は会って、時節を待てと話してあるのです。それはもうたいしたもので、神様のほうではすっかり準備してあります。人物を言うわけにはゆきません。知れると危ないですから……。それは信者になっているかも分かりません。

「『御垂示録』十九号、岡田茂吉全集講話篇第九巻p73~75」 昭和28年04月01日