いつ、なんのことでか忘れましたが、お詫びに上がらせていただいた時のことです。
明主様は、『気がついてよかったなあ』と、他になんにもおっしゃらないで、ひと言だけ、しみじみおっしゃいました。私は冷汗をかきましたが、すっかり安心して、“ああよかった”と下がらしていただこうとしたとたん『おお、ちょっと待て、待て』「何か御用でございましょうか」『あのなあ、よく考えてみなくてはいけないよ。私は許しても、神様は許さんよ』私はなんだか判らないような気持になりまして、「それは、一体どういうことでございましょうか」と伺いました。『お詫びはすんだけど、それだけではだめだ。それに気がついてお詫びの御用をさせていただいた時、はじめて消えるんだ。お詫びをすると、私は許してもね、やったことに対して、いますぐ消えるわけではないよ』と明主様はおっしゃいました。