明主様は、ご入浴後二、三十分間は、霜柱の立つ真冬でも、裸か、せいぜい浴衣一枚の姿で、その朝の日刊新聞をごらんになります。
これについては、明主様は、『ぬるい湯にはいっても、出たあとは非常にあつい』と、いつもおっしゃっていました。
さて、それらの新聞は、中央発行の大新聞はもちろん、地方発行の新聞まで十数種もあって、明主様はその全部に目を通され、あとで詳しく朗読させようと思われる記事の見出しに、赤鉛筆で丸印をおつけになります。そして、夜分、新聞朗読の時間に係の者に読ませられるのです。
これもラジオと同じく、ご多忙をきわめるご生活の中で、明主様が政治、経済、宗教、教育から文化、芸能に至るまで、いかに広く深く精通していられたか、その豊富な鍵のひとつをここに見ることが出来ます。