夕 食・映 画

 午後五時半にふたたびご入浴になって、そして、それから夕刊紙にお目を通されます。この時も、朝と同じく見出しに赤鉛筆で丸印をおつけになります。夕刊は朝刊とまとめて、夜十一時に、係の者が朗読するのをお聴きになられます。

 そして、午後六時、ご夕食です。

 この食事の時は、二代様をはじめ、ご家族の方々もご一緒で、そばで拝見していても、いかにも和気謁々として、一家団欒のお楽しそうな雰囲気が感じられました。さらに、ご家族のほかに、親しいお客さまでも同席されるという場合は、話題も一層賑やかで、これぞ地上天国のすがただと思われる、明るく和やかなお食事風景となります。

 そしてこの夕食のあと、奇数日には咲見町で奉仕者慰安の映画会があり、明主様も、二代様ともどもおいでになります。明主様は、映画がお好きで、『映画を観ると、頭がよくなる』とおっしゃって、忙しさにかまけて観に行かなかった奉仕者があると、『台所のあと始末なんか、うっちゃって観に行けばよかった。ああいういい映画を観ないようではだめだ』と、かえってお叱りを受けたなどということもありました。