私どもは、祖先(おや)あってこそ今日こうして生かされているのでありますから、祖先への感謝は人として当然なことですが、さらにまた祖先から祖先へとたずねていきますと、これは神代<かみよ>の神々さまに連なっております。またさらに本源へとさかのぼっていきますと、天の御中主の大神<あめみなかぬしおおかみ>さま、すなわちご主神さま、ただお一方に帰一<ひとかたきいつ>してしまうのです。ですから、人は祖先に基<もと>ずき、祖先は神に基ずいているのです。そして、その奥は神さまになってしまうのですから、人は神の子として、大本源の神さまを敬い、家々のご祖先さまを敬って、それを形に現わしてご守護を受けながら、およぶかぎり世のため、人のため、またわが家のために、大活動をさせていただくのがほんとうなのであります。これが天地惟神<てんちかんながら>の大道<たいどう>であり、人の道であります。